成人式に親が参加することが多くなっているというニュースを読みました。私自身は、その成人式という儀式自体にあまり意味を見いだせなかったので、式には参加をしなかった部類なので、それに親まで参加するイメージはなかなか持てません。ただ、その親というのが40代後半の私の世代なので、大人になるということについて親の立場で考えてみました。
そもそも、若者が大人になるのは、様々な経験、例えば失恋も含めた恋愛、努力の結果としての成功あるいは挫折、、、、を経る過程で大人になるわけで、20歳の誕生日に大人になるのではないことくらいみんな理解しています。それらの経験を通じて何が行われるかといえば、それは自分自身との会話ということしかないと思います。自分との会話の積み重ねによって大人になっていく訳で、たぶん、いつでも若者が批判されてしまうのは、昔に比べて現代は悩むことを回避するためのサービスがどんどん増えているので、その会話のプロセス(つまり悩むということ)をスキップしてきた若者がどんどん増えてきているからだと思います。 それに加えて、大人になりたくない親が(私もその気持ちはすごく理解できます)友人のように、どんどん子どもの領域にやってきて、おせっかいをしていくのでしょう。そういうとき、若者は無理しても一人になる時間を作った方がいいと思います。海外に出た若者たちはとにかくタフになります。基本的には自分のことは自分でしなくてはならないからです。楽な場所で安住していると、必ずあとでそのつけがまわってきます。親はさびしいでしょうが、早く子離れをして、かわいい子には旅をさせ、子どもたちは怖いでしょうが、早く一人で国内でも海外でも旅をしたり、学びにいったりしてほしいと思います。その儀式が本当の意味での成人式なのだと思います。