大学に親


今日、NHKの番組を見ていたら、今は大学の入学式に親が行くのが普通なのだそうです。またそのように親に対してまでも良いサービスをすることが受験者数を獲得するために重要で、大学のマーケティングには欠かせないということです。また、親に対する相談窓口もあって、そこには、単位がとれていないようだから何とかしてくれとか、学校に行きたくないみたいだから子どもの相談にのってほしいなどの、親からのリクエストが数多く寄せられるそうです。

その親の世代って、まさに僕の世代なわけですが、子どもを日本で育てていたら、僕もそんな状況に疑問を持たなかったのか不思議な気持ちになりました。その番組の中で、かつては大学に入った段階で大人となり親とは離れていくのが普通だったが、現在は大人になるのは就職してからということでした。日本の教育システムは本当に子どもを全く育てていない感じがします。学校が悪い、家庭が悪い、社会が悪いと責任を転嫁するのではなく、みんなが子どもに対して、「君の責任」と言えばいいだけの話だと思います。そこから、子どもたちの自立が始まるのだと思います。親や学校や社会は、最後に大きな愛をもって手助けをすればいいだけなのです。最初から手を差し伸べるから、こんなことになってしまったのです。

日本人の小学生は世界の子どもに比べて、本当にしっかりしています。しかし、多くの日本人の大学生は、世界の中で全く通用しません。彼らが育っていく過程で、多くの無駄な時間とコストが払われている気がしてなりません。オーストラリアの子どもたちはもっと青春を謳歌し、悩み、喜び、自立しながら大学生になっていきます。お金なんてまったくかけずに。

衛藤 伸彦 / Nobuhiko Eto

代表取締役。南オーストラリア州アデレード在住。1985年 千葉大学を卒業後、文具メーカーのプラス(株)にて業態開発、商品開発、経営戦略室を担当。1990年 マサチューセッツ州立大学ビジネススクールに留学。1992年(株)ベネッセコーポレーション入社。2004年 語学学校のベルリッツインターナショナルに出向。東南アジアのマネージャーやアジア地区のフランチャイズ管理を担当。2008年より現職に就任。入学手続き無料、オーストラリアの現地6都市での無料サポート、情報量豊富なWEBサイトの構築など、留学を志す全ての人々にとって「留学エージェントとはこうあるべき」という姿を追求する日々。etonobuhiko.comにて個人ブログ更新中