マクドナルドで修行僧


出張に出ると、無線LANをどこで探すかということが、問題になってくるわけですが、毎月300円くらい払えばマクドナルドのようなカフェで使い放題のサービスがあります。この頃日中にサラリーマンをマクドナルドで見かけるようになったのも、そのような影響もあるのかもしれません、ということで、私もけっこう予定の合間に立ち寄ったりします。

昨日は梅田のマクドナルドで、隣に30歳前後のと思われる修行僧の方がソフトクリームを食べていました。ちなみにオーストラリアではソフトサーブといいます。私のMacbook
Airがとても薄いので、彼はすごく興味をもって、ちょっとした会話が始まりました。彼はミャンマーで修行をして帰ってきたところだそうで、今はホームレスということです。もちろん、きっとお寺に行けば泊めてもらえるのでしょうが、その荷物の少なさと潔さに感心してしまいました。

私も興味本位で、その生活はいつまで続くのですかと尋ねたところ、即座に「一生です」という答えが返ってきました。ダライ・ラマ猊下が「1年に一度は自分の知らない街に行くこと」のようなことを話されていた気がしますが、資本主義の象徴のような場所で、究極の旅人に会えたことは、何か不思議な縁というか、力をもらった気がしました。彼の笑顔は、その周りで一生懸命就職活動の準備をしている学生よりもずっと活き活きとしていました。すごく不思議な体験でした。

衛藤 伸彦 / Nobuhiko Eto

代表取締役。南オーストラリア州アデレード在住。1985年 千葉大学を卒業後、文具メーカーのプラス(株)にて業態開発、商品開発、経営戦略室を担当。1990年 マサチューセッツ州立大学ビジネススクールに留学。1992年(株)ベネッセコーポレーション入社。2004年 語学学校のベルリッツインターナショナルに出向。東南アジアのマネージャーやアジア地区のフランチャイズ管理を担当。2008年より現職に就任。入学手続き無料、オーストラリアの現地6都市での無料サポート、情報量豊富なWEBサイトの構築など、留学を志す全ての人々にとって「留学エージェントとはこうあるべき」という姿を追求する日々。etonobuhiko.comにて個人ブログ更新中