ニュースの質


オーストラリアに住んでいる日本人の中には、ワザを駆使して日本のテレビをまったくストレス無く見る仕組みを作っている人がいますが、私はテレビは英語の勉強のためと割り切っているので、ケーブルテレビも引かずに一番ベーシックなチャンネルで楽しんでいます。

それでもときどき、日本のニュースは気になるので、朝5時40分から始まる前日のNHKの7時のニュースの再放送をときどき見ています。それを見て気づくことは、NHKのニュースって(たぶん民放も似たり寄ったりですが)妙に細かいというか、ひとつの話題に固執するというか、なんか物語的なのです。30分の枠の中で、ニュースとしては5つくらいしか取り上げていないのです。

今朝もトップニュースは(つまり昨日の午後7時の日本のニュース)、エスカレーターの耐震基準を見直そう。というものでした。別に悪くはないけど、トップニュースがこれ?と海外で日本の状況を知りたい立場では、とても不思議です。

他の国のニュースは、30分だったら少なくともその倍の数のトピックを取り上げています。そして細かい解説はせずに、淡々と進んでいきます。また、オーストラリアのテレビでも半分は世界のニュースです。

日本人にグローバル化は避けて通れない!とか言ってるメディアの方々も、もう少し幅広いニュースを扱ってほしいと思います。細かい解説は、興味があったらネットで調べます。テレビというメディアの悩める姿をオーストラリアで感じています。

衛藤 伸彦 / Nobuhiko Eto

代表取締役。南オーストラリア州アデレード在住。1985年 千葉大学を卒業後、文具メーカーのプラス(株)にて業態開発、商品開発、経営戦略室を担当。1990年 マサチューセッツ州立大学ビジネススクールに留学。1992年(株)ベネッセコーポレーション入社。2004年 語学学校のベルリッツインターナショナルに出向。東南アジアのマネージャーやアジア地区のフランチャイズ管理を担当。2008年より現職に就任。入学手続き無料、オーストラリアの現地6都市での無料サポート、情報量豊富なWEBサイトの構築など、留学を志す全ての人々にとって「留学エージェントとはこうあるべき」という姿を追求する日々。etonobuhiko.comにて個人ブログ更新中