日本人はテストの点数や検定好きの国民だと思います。勉強したことを何か形に残したいと言う願望が強いからでしょうか?ですから、世界的に見ても異常なほど、〇〇検定などのテストがあり、勉強をされている方がいらっしゃいます。この検定ビジネスは、とても大きなビジネス市場を形成しています。それは検定に関連するビジネスがとても大きく、おいしいビジネスだからです。対策本と言われるテキストや、受験対策講座など、大学受験のビジネスと同じパターンで派生したビジネスが存在します。
語学の世界でも、英検、TOEICなど一般的なものから、アメリカの大学受験に必要なTOEFL、イギリスやオーストラリアの教育機関に入るために必要なIELTSなどの試験対策講座が開講されています。しかし、これもまた大学受験と同じで、試験対策だけに終始してしまうと、試験が終わったあと何も残っていないと言うことも起きてしまいます。TOEIC900点といっても会話力が無い方もいらっしゃいますし、700点でもすごくコミュニケーションが取れる方もいらっしゃいます。その瞬間は900点の人が採用試験には合格するかもしれませんが、実際のビジネスの現場ではコミュニケーションが取れる人が、活躍していくことになります。
試験に良い点数を取るには、対策講座を受けることは重要だと思います。しかし、それはテストを受ける2ヶ月前くらいにして、それまでは本当の実力を養うことに集中していくべきだと思います。そうすれば対策講座でテクニックを学んだときに、それが十分に活きてくると思います。オーストラリアでもTOEIC対策講座などをワーキングホリデーの最後に受講されていかれる方が多いようです。帰国後のご健闘に期待です。