キャンセル料


私たちの会社は、オーストラリアの会社なので、あまり日本では知名度があるわけではないのですが、1月から日本の窓口として小さなオフィスを借りたので、ときどきお客様がいらっしゃるようになりました。今日いらっしゃったのは、20歳でワーキングホリデーに旅立とうとして、ある留学エージェントに申し込みをしたのちに、値段が高いことがわかったので、週末を挟んで4日後にキャンセルをしたら、キャンセル料を支払えと言われたのだが、どうしたらよいかという相談でした。

お客様はまだ1円もお金を支払っていないのに、たぶん、その留学会社はお金を受け取っていないので、申し込みさえしていないのに、キャンセル料を請求するという姿勢が許せないと思いました。そのようなことが、留学に関係する不快な記憶として残っていくことがとても残念だし、この業界が伸びていかない要因のひとつだと思いました。

私たちの会社にもキャンセルポリシーはあり、お申し込みをいただき、お金をいただいてから、キャンセルをされた場合、ある金額をキャンセル料としていただきます。しかし、お申し込みをして4日後にキャンセルをされたからといって(学校のスタートは5月ですからまだ余裕はあるはずです。)キャンセル料を請求するのは詐欺に近い行為だと思います。

このお客様の場合、キャンセル料を支払ったとしても、私たちに任せていただければ、そのキャンセル料くらいはすぐにコストダウンというか無駄なお金は払う必要がなくなります。ですからその方も安心されて帰っていきました。

このような話を聞くと、自分たちが、まだ市場に認知されていないことに本当に苛立ちます。1人でも多くのファンを増やし、その方々が私たちを市場に浸透させていただけるように、ひとりひとりのお客様にベストを尽くしていきたいと思いました。

衛藤 伸彦 / Nobuhiko Eto

代表取締役。南オーストラリア州アデレード在住。1985年 千葉大学を卒業後、文具メーカーのプラス(株)にて業態開発、商品開発、経営戦略室を担当。1990年 マサチューセッツ州立大学ビジネススクールに留学。1992年(株)ベネッセコーポレーション入社。2004年 語学学校のベルリッツインターナショナルに出向。東南アジアのマネージャーやアジア地区のフランチャイズ管理を担当。2008年より現職に就任。入学手続き無料、オーストラリアの現地6都市での無料サポート、情報量豊富なWEBサイトの構築など、留学を志す全ての人々にとって「留学エージェントとはこうあるべき」という姿を追求する日々。etonobuhiko.comにて個人ブログ更新中