週末は田舎で過ごしていました。そこには野生動物も多く暮らしている場所でしたが、自然の中にいると、ふだん都会で慌ただしく過ごしている時間とは全く違う時間が流れていることに気づきます。火山の噴火でできた大地は何十万年という時間がつくったものであるし、その大地に生えている植物は百年単位で育っていきます。動物たちも人間の時間には関係なく、彼らの時間をしっかりと生きています。
しかし、良く考えてみると、私たちは違う時間を生きているわけではなく、動物たちも植物もみんな同じ時間を生きていることに気づきます。私たちは時間を無駄にしないように育てられてきましたが、人生で多くのことを成し遂げたかどうかが、幸せの尺度かというと、どうもそれも違うような気がします。効率的に時間を使って成功する方法のような本がいつもベストセラーになる世界を少し離れてみて、時間の使い方が違う世界でしばらく暮らしてみるのも自分の考え方の幅を拡げるために大切なことだと思います。
留学の時にも、日本的に予定を詰め込むことに終始しないで、その土地の人々の時間の使い方を真似してみるのも、面白いことだと思います。オーストラリアにも違う時間が流れていますよ。